SHIGURUIA

シグルイ5巻の「儂の目は節穴ではない」「うぬらも検校の
飼い犬ならん!」を見て、突如「虎眼先生はパラノイア
コンピュータ様に似てる」と思ったので、いつかやってみたいと
言う思いと共にパラノイアシグルイに置き換えてみる事に。
参考:馬場秀和ライブラリ

舞台

舞台は1627年頃の掛川、そして掛川に一大勢力を築く虎眼流。
虎眼流は完全です。掛川は虎眼流によって完璧な平和を保って
おり、門下生は皆最強で、虎眼流に忠実です。
少なくとも岩本虎眼と高弟はそう信じています。
しかし、困った事に虎眼は狂っています。
実際は掛川は日常的に虎眼流が人を殺す無法地帯に他なりません。

虎眼は、掛川の外には他流派の刺客がうようよしていると信じています。
彼らは虎眼流の名を貶めようとしているのです。
そのため、虎眼は高弟を送り込み「無双許し虎参り」によって外部の
流派を取り込みました。
門弟指導の礼金を払わされる近隣の道場は軒並み虎眼流を憎んでいます。

さらに、虎眼は門下生の中にも刺客が混ざっている、と信じています。
彼らは船木や柳生と通じており、虎眼流を貶めようとしています。
彼らは忠実な門下生を装っています。見つけ出し身のあかしを
立てさせなければなりません。

虎眼は門下生が最強であるために必要な技全てを伝授しています。
虎眼は最高の師であり、虎眼は常に虎眼流の最強を信じています。
したがって、門下生はみな最強でなければなりません。
もし後れを取るとしたら、それこそ刺客である証です。
虎眼は折りに触れて門下生を試します。

虎眼「○○、船木の倅の首を取ってまいれ。」
プレイヤー「我ら武士にあらず。中山峠の鎌鼬なり」

付け加えれば、虎眼は虎眼流の最高権力者であり主君です。
ですから、虎眼の言うことに疑いを持ったり、虎眼の言ったことに
従わない門下生は刺客です。
そのような門下生はただちに仕置されます。

そして今、近藤涼之介の死により虎眼流は下手人探しに奔走しています。

プレイヤー

プレイヤーは虎眼流の門下生です。虎眼流を極め、虎眼流のために
働く事が義務です。また、他流の刺客を討ち取るのも大事な仕事です。
プレイヤーは今、他の門下生と共に近藤涼之介の死から始まった
門下生殺しの下手人探しを命じられています。
しかし、同時にプレイヤーは他流派の刺客でもあります。
虎眼流の門下生を殺し、その名声を地に落とさなければなりません。
他の門下生はあなたが刺客である事を突き止め、仕置きしようとします。
証拠を掴まれない様にしながら他の門下生を始末しなければなりません。
無論、ただ斬れば良いと言うほど虎眼流は甘くありません。明確な
証拠が無ければ、あなたは他流の刺客として高弟の手にかかるでしょう。
なお、死人は何も話しません。ですから、まず斬っておいてから
検校屋敷のそばに捨て置いたり、飯屋で「なまくらと申したか」と
一声かけて虎拳を喰らわすのは有効な手段です。

所で、虎眼流は最強であり、看板に泥を塗られた以上は物笑いの
種になる事は許されません。ですから、下手人が見つからないなどと
言う事はあり得ません。
それは虎眼流が面目を潰される事を意味するからです。
つまり、下手人が見つからなかったとすれば、それはあなた達の
誰かが下手人であることに他ならないのです。
そんな時に虎眼流がとる手段は一つ。
二輪にて身のあかしを立てさせるのです。
つまり、あなたのやるべきことは次のうちどれかになります。

  • (一応の)下手人を立てる
    • 真面目に探すのも悪くないですが、門下生の誰かに罪を擦り付けるのも良いですし、そこらの剣客を討ち取ったり、猪の仕業とするのも良いでしょう。それを認めてくれれば、の話ですが。
  • 二輪にて身のあかしを立てる
    • ある意味最も武士らしいと言えるでしょう。難易度的にはダイス(10〜100D)を双方振り合って差が双方の技能値の平均未満なら成功です。後はそれを虎眼流の型の数だけ繰り返すだけです。型の数?虎眼先生(GM)に聞いてください。
  • 表立って牙を剥く
    • あなたが盲目の天才剣士だったり、隻眼の天才剣士だったり、二刀流の天才剣士だったり、千年不敗の武術を継承してるなら可能かもしれません。

キャラクターの死について

基本的に相手を陥れて殺すのが目的のこのゲームにおいて、
死亡率は本来恐ろしい高さになります。
元ネタのパラノイアにおいてはクローンと言うシステムが
ありましたが、江戸時代にそんな技術がある訳がありません。
よって、基本的に死んだらそれまでです。
ですが、それではゲームにならないのでそれに変わるシステムを
用意しました。
(本来PCが知るはずは無いのですが)興津三十郎は検校の飼い犬です。
彼は何とか虎眼流を貶めるべく検校以外の流派とも手を組んでおり、
誰が何処の刺客であるかを知っています。
なので、彼は味方を失わないようにそれとなくプレイヤーを監視し、
死にそうになったら助け舟を出してくれます。
無論、何の関係もないのに助ければ怪しまれるので、一応の理由としては
「プレイヤーと興津は衆道仲間である」と言うことになります。
本来は山崎の役目ですが、衆道自体は当時一般的だったので良しとします。
プレイヤーが死にかけるたびに、「独り身の内弟子である〜」の
ナレーションと共に虎子の間に声が響き渡るでしょう。

「ぬふぅぬふぅぬふぅぬふぅ」

ですが、流石の興津も助けてくれるのは5回が限度です。
刺客は多く、助け続けていたら身が持たないからです。

目録

目録はセキュリティクリアランスに相当します。
例えば流れは中目録以上の秘奥であり、中目録の無いPCは使えません。
無論、プレイヤーは知っているわけですから、「刀を担いで右手を
鍔元から鍔尻まで滑らせます」と言えば、(判定に成功すればですが)
流れは使用可能です。しかし、例えばそれを中目録を持つプレイヤーに
見られれば、秘奥を盗んだとして斬られるには十分な理由となります。
ここで気をつけるべきなのは、誰も中目録を持っていないときに
「流れ」を使ったとして、それを他のPCがGMに「オイ、今中目録でも
ないのに流れ使ったぞ」などと訴えればアウトなのは訴えたPCです。
彼は中目録を持っておらず、「流れ」を知る由も無いからです。
まあ、当然誰も流れを知らないのですから、それを指摘してしまえば
あなたも同罪になりますが。
兎に角「何処で高弟が見ているかは分からない」とは思っておきましょう。
誰かが「流れ」を使ったなら、こっそりそいつを斬る算段を付けるべきです。

Service GroupとMandatory Bonus Dutyと技能値

いい感じのネタが思いつきませんでした。
技能値に関しては、虎眼流は大体力づくで解決してるので
各部の筋力で良いと思います。
あえて言えば発想力と観察力でしょうか。